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ジャラール・ウッディーン・ルーミー

『あなたは大海の一滴ではなく、一滴の大海なのだ』

今月白光誌に載っていた、ルーミーという13世紀の詩人の言葉が素晴らしく、

さっそく調べてみました。

『ルーミー詩撰』
メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー

http://levha.net/rumi/147238/

「時の宇宙」1

ありとあらゆる瞬間に、あなたは死と再生を繰り返す。
預言者も言った通り、「この世はほんの一瞬に過ぎない」。
われらの思考は御方により、御方の宙へ向かって放たれた矢。
どうして宙にとどまり続けていられようか?
どうして御方の許へと戻されずにいられようか?

ありとあらゆる瞬間に、世界は新たに創造される。
われらは、永久に繰り返されるこの変化を知らない。
生命の水が刻一刻、新たに注ぎ込まれれば、
肉体は河のように、連続する流れの痕跡を残す。2



火花を素早く回転させれば、一筋につながる光の線に見える。
時も、時の経過も、絶え間なき神の御業のもたらす不思議の現われ。
巧みに回転させた松明の火が、ひとつの環に見えるかのように。





1. 『精神的マスナヴィー』1-1142. 存在という環の始まりも終わりも、神の本質という単一の点にある。これは我々の目には拡張という形式をとって認知される。しかしながら神秘主義者たちにとり世界は「瞬間に過ぎない」。それは神の光明により明かされる一即多・多即一のきらめきである。スーフィーその他のムスリム形而上学者の論に従えば、宇宙のあらゆる原子は神のエナジーの連続的な顕現であり、絶えず消滅しては再生される。

2. ヘラクレイトスの言「同じ川に二度入ることはできない。流れも変われば、水も変わっている」と比較せよ。


by mppoe-light | 2017-07-08 13:26 | 真理について思ったこと